「特許=物」 その認識間違っています!

 みなさんは特許って何?と聞かれたら答えられますか?正直な話し、特許とは何かと聞かれても1発で話し相手を理解させることができる言葉はありません。では特許とは何なのでしょうか。

 例えば、排水溝のゴミ取りネットに対する特許があるとします。この場合、「ゴミ取りネット」そのものに特許が付与されているのでしょうか?「ゴミ取りネット」そのものに特許が付与されているとすると、少し形状を変えただけの「ゴミ取りネット」を第三者が販売している場合に権利行使できないのでしょうか。それでは特許をとる意味がないように思われる方も多いと思います。

 特許は「ゴミ取りネット」そのものに付与されているのではありません。その「ゴミ取りネット」が、どのようにしてゴミの収集を容易にしているかという「アイディア」に対して特許が付与されています。例えば「ゴミ取りネット」の場合、ネット内の構造が特殊であって、その特殊構造によって水の渦が発生し、ゴミをネットに引っ掛かりやすくするといったアイディアがあったとします。特許はその構造にかかるアイディアに対して付与されるものです。
 なので、ゴミ取りネットの形状を多少変えようとも、そのアイディアが採用されているゴミ取りネットを販売することは第三者の特許権を侵害することになります。

 特許とは何?という問いに対して「アイディア」という抽象的な概念で説明されてもよくわからないと思います。特許とは何?という問いに対して相手が理解できるように答えるためには、ある程度具体的な内容を喋らざるを得ないのかなと思っています。