「ホッカイロ」は商品の正式名称。合ってる?合ってない?

 世の中には、商品の知名度やシェア率から、商標=商品の正式名称として認知されているケースが数多く存在します。今回は、このような商標をいくつか挙げてみようと思います。全て商標であることを知っていたら、あなたは商標マスターかもしれません。

第1 商標「ホッカイロ」(第5932271号)
 ホッカイロは、興和株式会社が販売する使い捨てカイロの商品名であって、登録商標です。使い捨てカイロでは、他にもホカロン(商標登録第1474322号)等があります。ホッカイロは、「使い捨てカイロ」につけられた商標であって、「使い捨てカイロ」という商品自体の総称を示すものではないということですね。

第2 商標「ウォシュレット」(第4079967号)
 ウォシュレットは、TOTO株式会社が販売する温水洗浄便座につけられた商標です。ウォシュレットは知名度が高く、温水洗浄便座=ウォシュレットと認識してしまっている方が多い印象です。

第3 商標「イソジン」(第6125456号)
 イソジンは、ムンディファーマが販売する外用消毒剤につけられた商標です。イソジン=うがい薬と認識している方も多いのではないでしょうか(私もそのうちの一人でした…)

第4 商標「サランラップ」(第0706999号)
 サランラップは、旭化成株式会社が販売するラップフィルムにつけられた商標です。主に食品を包んで冷蔵庫に入れておくものですね。

第5 商標「QRコード」(登録4075066号)  QRコードは、株式会社デンソーウェーブが二次元バーコード等に対して使用する商標です。「QRコード」は、お店で使われる機会も多く、一般的には二次元コードよりもQRコードの方が馴染みがあるのではないでしょうか?

第6 商標「Wi-Fi」(登録4427605)  Wi-Fiは、「Wi-Fi Alliance」が販売するルータ等の電子機器に使用されている商標です。自宅や職場等で、無線通信によって携帯端末等をインターネットに接続することを、よく「Wi-Fiに繋ぐ」といいますよね。

 いかがでしたでしょうか。今回は6つの例しか挙げていませんが、まだまだ世の中には登録商標=商品の正式名称と認識されている例がたくさんあります。このような商標は、前回の記事で説明した「普通名称」として用いられることが少なくない一方で、登録商標としての機能は失われていないという特徴があります。普通名称について気になる方は、前記事の「登録商標は、登録後の管理をしないと危険です・・・!」もご覧ください。