登録商標は、登録後の管理をしないと危険です・・・!

 「商標登録された!もう安心だ!」と思われている方。
 ほんとうにそうでしょうか?
 勿論、商標登録されれば、その商標の使用を確保することはできると共に、第三者がその商標を使用することはできなくなるという理解は原則的に正しいです。

 しかし、商標権は、攻撃を本質とした権利であって、第三者は、商標権者からの攻撃をおそれて登録商標の使用を避けます。そのため、第三者が商標権者からの攻撃を受けることがないとわかれば、その登録商標が第三者に使用されるおそれがあります。

 実は登録商標であっても、その商標が「普通名称化」した場合、商標権者は、第三者が登録商標を使用しても権利行使できません。商標登録を受けた者は、その登録商標が「普通名称化」しないように努める必要があります。

 普通名称化とは

続きを読む

たけのこの里が商標登録!商標出願で拒絶されても諦めないで!

 商標と聞くと、商品につける文字やロゴマークを思い浮かべる方が多いかと思います。実は、文字やロゴマークの他、商品の包装、形状等も、立体的な形状として商標登録の対象になります。

 チョコレート菓子ユーザー間で激しく行われてきた「きのこたけのこ戦争」で有名な明治のお菓子「きのこの山」と「たけのこの里」は、「きのこの山」、「たけのこの里」といった名称の他、立体的形状についても商標登録されています。

続きを読む

Meta(旧Facebook)のロゴマークに商標出願!商標の衝突とは

 商標登録は、使用を希望する商標の椅子取りゲームです。椅子に座らなくても商標の使用はできるものの、誰かがその椅子に座ってしまうと、椅子に座った人以外の人は、その商標を使用することはできなくなります。今回は、Meta社の商標出願を例に、実際に行われた椅子取りゲームについてお話ししていこうと思います。

 Meta社(旧Facebook社)は、2021年10月28日社名変更を発表し、同日に「Meta」のロゴマークについて、アメリカで商標登録出願をしています。

 一方で、データ資産管理事業を営むスタートアップのMinitt社は、以下のロゴマークについて使用していました。当該ロゴマークは、商標登録出願をしておらず、椅子に座らずに商標を使用している状態でした。このロゴマークについて、Meta社の発表したロゴマークと「激似」であるとのニュースをみました。

続きを読む

Re就活とリシュ活は似ている?商標の類否判断とは

 「Re就活」と「リシュ活」を巡る争いにおいて、和解するとのニュースが2021年11月13日ありましたね。今回は、当該事案を例に、商標の類否判断は、どのようになされているかというのを簡単にご説明します。

 まず、みなさんは、商標「Re就活」と商標「リシュ活」を見たときに、似ていると感じるでしょうか?「見た」というのはぱっと見の印象です。「Re就活」と「リシュ活」は、「活」以外の文字に共通点はなく、一方は語頭にアルファベットが使われているという差異、及びカタカナと漢字との差異があるため、似ていないと考えます。

 次に、「Re就活」と「リシュ活」を言葉で聞いた時のことを想像してください。発音的には、「Re就活」は「リシュウカツ」と読むのに対し、「リシュ活」は「リシュカツ」と読むと思います。「Re就活」の発音には「ウ」が含まれているのに対し、「リシュ活」の発音には「ウ」が含まれていないという差異はあるものの、なんとなく似ていると感じる方もいると思います。

続きを読む

エキサイティング面接審査

特許出願は特許庁の審査官によって審査され、
審査を通過した出願のみが特許されます。

特許出願された発明は今まで世の中になかったからこそ特許されるので
ある意味最先端の技術的知見を含む訳です。

その発明を審査する審査官は
特許出願された発明の技術分野におけるスペシャリスト
その分野の技術常識をすべて理解している人ということになっていますが
実はそんなことまったくありません。

文献に記載されている知識には長けているのでまったくの門外漢ということはありませんが
ものづくりの実際の事業者が直面している課題などについては正直疎いと思います。
まぁ 審査官も公務員であり、配置転換などがありますから
本当の意味での技術スペシャリストになるのは難しいんだと思います。

なので 出願の審査の際に
審査官の面前で発明の技術的背景や技術的意義を直接説明する面接審査を活用することは
とても重要です。

今日は弊所のお客様の特許出願に関して審査官との面接審査でした。

続きを読む